宇宙航空研究開発機構

SAVERH@南紀白浜 6日目 待ちに待ったフライト再開&偏光板活躍

ようやく雨があがりました。

本日の空模様です。雲はありますが、その向こうに青空がのぞいています。





陽射しが強く、HDD(Head Down Display、計器板にはまっているディスプレイ)にも光が反射して見づらいほどでした。見えやすくするため、隣席のパイロットが影を作っています。



日没頃の2回目のフライトも無事行うことができました。





夜間のフライトでは、機内はなるべく灯りを消して暗くする、ということは3日目のレポートでもお伝えしましたが、後席でしている工夫をご紹介します。

後席には、MuPAL-εに積まれた計測機器を操作するための大きなディスプレイがあります。

そのまま使うと、大きなディスプレイから光が出て、その光がコクピットまで届いてしまい、パイロットがHMDの表示を見るのを邪魔してしまいます。

そこで、ディスプレイには偏光板を貼り付けています。



偏光板とは、一方向の光だけを通す性質を持った板です。

単純に貼り付けたままでは、ディスプレイの文字も普通に読める明るさですが、同じ偏光板を、角度を変えて取り付けると、



ディスプレイの表示が読めないくらいまで、光が遮られました。(この写真では、偏光板には後席ラックの機材が映り込んでいます)

こうすることで、大きなディスプレイから出る光がパイロットに届くのを防いでいます。

もちろん、ディスプレイの文字が読めないと操作ができなくなるので、ぎりぎり読める程度に暗くして、後席の操作員は頑張っています。

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