実験用ヘリコプター「MuPAL-ε」があいち航空ミュージアムで展示されています

 

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2017年12月1日

実験用ヘリコプター「MuPAL-ε」があいち航空ミュージアムで展示されています

2017年11月30日、県営名古屋空港に航空機をテーマとした「あいち航空ミュージアム」がオープンしました。航空機産業の歴史に触れられるこのミュージアムに、JAXAより譲渡された実験用ヘリコプター「MuPAL-ε(ミューパル-イプシロン)」が展示されています。

MuPAL-εは、日本初の純国産ヘリコプターとして三菱重工業が開発した「MH2000」をベースにした機体です。2000年から2013年まで、ヘリコプターの騒音を低減する技術、ヘリポートでの安全な運航技術、大規模な災害発生の際のヘリコプターのより良い運航技術などを実証する、実験用航空機として活動してきました。また、ヘリコプターを利用した運用技術の幅広い実証にも活躍しました。

総飛行回数は1001回、総飛行時間は1280時間55分にのぼり、2013年2月の調布飛行場ラストフライトの後はJAXAの名古屋空港飛行研究拠点で保管されていました。

2013年以降、MuPAL-εの役割は後継機である実験用ヘリコプター(BK117 C-2)に引き継がれ、防災や救急分野での活動をより効率的にするための研究や、ヘリコプターの安全性・全天候運航能力の向上などを目指しています。

2017年11月4日、JAXA名古屋空港飛行研究拠点からあいち航空ミュージアムへ移されたMuPAL-ε

あいち航空ミュージアムに展示されているMuPAL-ε

あいち航空ミュージアム外観

あいち航空ミュージアムオープン初日は、MRJとともにJAXAの実験用航空機「飛翔」の地上展示も行なわれた(写真右)