6.5m×5.5m低速風洞

測定部断面が高さ6.5m、幅5.5mの連続循環式風洞で、航空機用としては我が国最大の風洞です。最大風速は70m/sです(模型を入れた連続運転時は最大60m/s)。この風洞は、航空機の離着陸時や低速飛行時の空力特性データの取得、低速域における空気力学の各種現象の研究等に用いられます。風洞の測定部はカート式になっており、試験に適した模型の支持方法(ストラット支持/スティング支持)を選択できるほか、測定部を開放して試験を行うことも可能です(オープンカート)。付帯設備として、空気力測定のためのピラミッド天秤や、模型の姿勢を変更するためのターンテーブル装置等が用意されています。



 低速風洞内の動画を掲載しました。
さまざまな速度の風を作り出す送風機の羽根(可変ブレード)が角度を変える動きなど、低速風洞内部の様子をご覧いただけます。<2020年2月7日掲載>

形式 連続循環式
測定部寸法 高さ 6.5m×幅 5.5m、四隅 1mを切った八角形断面
風速 最高 70m/s、最低 1m/s
送風機 直径9.3m、動翼角可変方式及び回転数制御方式併用
電動機 3,000kW 3相交流誘導電動機、インバータ制御
測定部 ストラット支持測定部(ピラミッド六分力天秤)
スティング支持測定部(内挿天秤)
(動作4自由度)
完成年度 1965年度、1994年度(電動機設備更新、縮流筒改修、測定部カート増設)、2013年度(電動機/制御システム更新)

2020年2月7日更新