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宇宙航空研究開発機構

高精度/高効率風洞試験統合技術

航空機開発において遷音速巡航時の抵抗推算は、燃費性能の把握のため極めて重要です。そのため遷音速風洞試験では、抵抗計測±1カウント(1カウント=全抵抗の0.3%程度、座席数1~2に相当)という高い精度が要求されます。海外の主要開発風洞では、大きな誤差を生む技術的課題をほぼ解決し、相対精度(データの再現性)に関しては±1~2カウントを実現しています。一方JAXAの2m×2m遷音速風洞は相対精度については海外レベルに近いところに来ているものの、世界最高の巡航性能を有する国産旅客機を開発するためには、データ生産性を世界主要風洞並みに改善し、かつ絶対精度(真値との差)の向上も実現する必要があります。
JAXAの2m×2m遷音速風洞が世界トップレベルの大型開発風洞の1つに仲間入りできるよう、生産性を低下させず精度を向上させ、精度を低下させず生産性を向上させる統合技術の確立を目指します。

2m×2m遷音速風洞における高精度/高効率化の鍵は高精度スイープモードの実用化で、模型姿勢を変化させる際に一様流マッハ数を高精度で制御できる可能性があるドラッグフラップ(国内の風洞では初めての試み)の自動化及び運用整備が課題です。ドラッグフラップの完全自動化が困難である場合も想定し、手動操作性の改善にも取り組み、一部手動化による高効率高精度試験を目指しています。

2m×2m遷音速風洞における高精度化/高効率化の達成状況

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