FaSTAR-Moveの研究開発

世界最速の流体解析ソフト「FaSTAR」の研究開発で培った知見を基に、「FaSTAR」を拡張した新しい空力解析ツール「FaSTAR-Move」(非構造移動重合格子流体解析コード)の開発に取り組んでいます。

FaSTAR-Moveでは、いくつかのモジュールを組み合わせることで、新たな領域の解析が可能となります。FaSTAR-MoveのVersion1.0では、搭載物分離解析、構造連成解析を可能にする「移動・変形物体解析モジュール」を搭載しました。Version2.0では、ヘリコプタのような回転翼解析を可能にする「回転翼解析モジュール」を搭載しました。
今後、リリースを予定しているVersion3.0以降では、エンジン解析モジュールや、多成分解析モジュールを追加し、さらなる機能向上を目指します。

外部搭載物分離解析

構造連成解析モジュール

構造解析と流体解析を弱連成することで、フラッター現象(高速飛行中に、翼や機体がパタパタと大きく振動する現象)などの解析を可能にするモジュールです。

AGARD445.6のフラッター解析

回転翼解析モジュール

ヘリコプタなどの回転翼に対し、ピッチ角制御・トリムなどの状態を設定する機能を実装したブレード(回転する翼の一枚)の回転運動解析を可能にするモジュールです。

ブレードの回転運動解析

エンジン解析モジュール

航空エンジンのファン・圧縮機・タービンなどで見られる回転翼列(複数の翼形状が円周上に並んだ構造)の熱連成解析を可能にするモジュールです。

タービン翼列(単列)解析

多成分解析モジュール

多成分気体を扱えるよう機能を拡張することで、高温のエンジン排気などの解析が可能となるモジュールです。

多成分気体解析

2020年6月22日更新