広報担当者が綴るコラム

2019年11月20日
宮田和寛

パイロット、客室乗務員、グランドスタッフ、空港管理会社スタッフ、航空整備士、航空運航整備士、航空工場整備士、航空管制官、運航管理者、税関職員、航空局職員、気象庁職員、地方整備局職員、保安職員、警察官、検疫官、食品衛生監視員、家畜防疫官、植物防疫官、入国審査官、入国警備官、航空灯火・電気技術官・・・

つい先日、JAXAの航空技術部門で働き始めた自分が航空業界についてどの程度把握しているのか気になり、日本航空教育協会さんが実施する「航空検定」試験を受けてきました。冒頭の列挙はその問題文や回答選択肢に出てきた航空業界に携わる職業の数々です。
こうしてみるとこれだけ多くのプロフェッショナルが活躍する航空業界は本当に成熟した分野だと感心しました。JAXAで働いていると航空だけでなく宇宙分野の仕事を担当することもあるのですが、宇宙分野でも航空業界と同じように数多くのプロが出てくると面白いですね。

さて、話は戻ってこの試験ですが、今年の6月からJAXA航空技術部門の広報を担当している自分が普段の仕事の知識量でどれだけ解けるものかと思って受けたのですが、JAXAにいたからこそ分かった問題というと1割もありませんでした。私が受けた試験範囲は航空業界の職業や資格について出題されるものなので少し畑が違ったところもあったかと思います。そんな中でも私が広報で接点を持った職業を紹介します。

運航管理者、パイロット:
JAXAと株式会社ソニックが共同開発した「SOLWIN」に関するリリースで接点を持ちました。鳥取空港を運営している鳥取県庁職員の皆さんにはリリースの内容や発信時期の調整で非常にお世話になりました。

航空工場整備士、航空整備士、航空運航整備士:
CFRP損傷修復スカーフサンディング工法」というJAXAと新明工業株式会社がMRO(航空機の整備修繕)市場への参入を目指す装置のPRで知りました。航空機の安全を守る職人方です。

以上の2つです。うーん、自分の経験不足が分かる結果ですね。上記の職業以外にもJAXAは数多くの航空業界のプロと一緒になって仕事を進めています。その活動はWebサイトTwitterFacebook広報誌等で発信していますのでこのコラムをきっかけにご興味持っていただけた方はぜひご覧ください。

「夢を飛ばす人々~航空研究者が綴るコラム~」を開始してからはや132回。由緒あるコーナーではあるものの、たまには息抜きに研究者以外が綴るのもありかなと思い、書き綴ってみました。意外にも何を書くか考えたり、悩んだりと面白い経験ができたのでまたチャンスがあれば載せてみたいと思います。読んでくださりありがとうございました。