平成23年度 JAXA航空プログラムグループにおける公募型研究の実施について

JAXA航空プログラムグループでは、日本の航空分野の研究開発を一層促進するため公募型研究を実施します。

公募の目的

今後日本の航空分野の研究開発が国際的優位性を持ち、次世代技術を獲得するためには、航空分野の研究開発に関して高い知見を持つ人材を育成し、また産学連携のさらなる拡充を図る必要があります。
上記を達成する一環として、日本の航空分野の技術成果と知的リソースの充実を目指して、公募型研究を実施します。

今年度の対象分野

国産旅客機高性能化技術研究開発

募集締切

平成23年6月6日(月)必着
※締め切りました

募集テーマ

「国産旅客機高性能化技術研究開発」に関連するものであって、本研究開発の目的に沿い、目標の達成に資する研究テーマとします。 研究テーマの具体例を以下の表に示しますが、これら以外の研究テーマでの応募も可能です。 「国産旅客機高性能化技術研究開発」の研究開発の目標やその背景などの詳細は以下の参照文書をご参照ください。

国産旅客機高性能化技術研究開発に関する平成23年度公募型研究参照文書(PDF: 245KB)

研究期間は最長で平成23年度~平成25年度までとなります。
契約形態には以下の3種類があります。
  (1)契約相手方にJAXAが研究資金の一部を支払う共同研究(有償の共同研究)
  (2)資金授受のない共同研究(無償の共同研究)
  (3)JAXAからの委託研究
JAXAが契約相手方に支払う金額の上限は、1テーマあたり年間200万円です。
事業内容の見直しにより計画内容に変更がある場合があります。

公募する研究テーマ(例)

No. 研究テーマ 研究目的 研究
期間
研究形態 関連する技術研究
※数字は参照文書の番号
1 航空機用多機能材料の研究 申請者が提案する多機能材料の試作、および、強度と付加機能に関する試験データを得ることにより実機適用へ向けた技術的評価を行うことを目指す。 3年 委託研究 課題3:荷重同定技術の研究
課題5:複合材革新的製造プロセスの研究開発
2 ナノ材料の航空機構造適用に関する研究 申請者が提案する材料の試作、および、強度、加工性等に関する試験データを得ることにより、当該材料を用いることによる効果(メリット)の検証、ならびに、実機適用へ向けた技術課題を明らかにすることを目指す。可能なら小型コンポーネントの試作を行う。 3年 委託研究 課題4:接合構造技術
課題5:複合材革新的製造プロセスの研究開発
3 新耐圧シェル構造による比容積効率最大化研究 JAXAで検討を進める軽量エアフレーム旅客機の概念検討に資する、扁平断面胴体を180-250人乗り旅客機を例に概念設計することを目指す。 3年 共同研究
(有償型)
課題1:将来旅客機概念検討
課題5:複合材革新的製造プロセスの研究開発
4 犠牲電極法によるCFPR・メタル混合構造の低コスト防食の研究 JAXAで検討を進める軽量エアフレーム旅客機の概念検討に資する、CFPR-アルミ合金構造物用の犠牲電極による防食法を定義することを目指す。 3年 共同研究
(有償型)
課題6:旅客機構造の整備技術の研究
5 鳥衝突試験に用いうる疑似鳥材料の研究 鳥衝突現象において、実鳥と同等と見なせる人工材料の獲得を目指す。 3年 共同研究
(有償型)
課題2:耐衝撃向上の研究
6 低炭素将来旅客機の概念検討 国産旅客機の競争力強化につながる有望技術シーズの発掘を目指す。 2年 委託研究 課題1:将来旅客機概念検討
7 低炭素将来旅客機の空力技術に関する研究 CO2排出削減のための空力分野の技術課題及び技術シーズの抽出を目指す。 2年 共同研究
(有償型)
課題1:将来旅客機概念検討

提出書類

研究提案書(Excel形式)に提案課題・研究代表者・研究概要等を記載してください。(A4で4枚以内)

研究提案書(Excel: 47KB)

応募書類は様式をダウンロードの上、記入例を参考にご記入ください。
研究提案内容の理解を助ける目的でパワーポイント形式の補足資料(書式自由:A4で5枚以内)も提出して下さい。

応募条件について

  • 有償の共同研究契約、委託研究契約を締結する場合は、研究代表者の所属機関が次のいずれかの条件に該当する必要があります。
    (1)JAXAと連携包括協定を締結していること。
    (2)前年度までに科学研究費補助金を管理した実績があること。
    (3)省庁統一参加資格を有していること。
    (4)上記(1)~(3)に拠り難い場合は以下の情報に基づき競争資格審査を行います。
      (a)所属機関の沿革、組織図、活動実績、所在地、財務諸表類等の情報
      (b)法人税、消費税、地方消費税について未納税額がないこと

契約手続き等について

  • 共同研究契約・委託研究契約はJAXAと研究代表者が常勤している所属機関との間で締結します。
  • JAXAが契約相手方に支払う金額・使途の詳細については、契約時までに調整させていただきます。
  • 有償の共同研究、委託研究において100万円以上の案件については概算払いとし、JAXAが指定する方法で「額の確定(精算)」をお願いすることになります。(「額の確定(精算)」の詳細は以下のマニュアルを参照してください。)
  • 共同研究契約書・委託研究契約書について、原則としてJAXA書式を使用します。
  • 複数年の研究提案であっても、原則として契約は年度ごとになります。また研究の進捗状況等により、次年度の契約を締結しない場合もあります。
  • 採択結果については、7月上旬までに研究代表者にお伝えします。またJAXAのHPにも結果を掲載します。
  • 有償の共同研究契約については、契約終了後速やかにJAXAと連名で共同研究報告書を作成します。無償の共同研究については、研究終了時にJAXAと連名で共同研究報告書を作成します。
  • 委託研究契約ついては、契約終了後速やかに委託研究報告書を提出してください。
  • 年度ごとにJAXAにおいて開催する公募型研究成果報告会に、研究の進捗状況報告をしていただくために研究代表者または関係者の方に 出席していただきます。
  • 知的財産権の取り扱いについて
    共同研究については、単独で得られた知的財産権に関しては単独所有、共同で得られた知的財産権に関しては共有で所有します。(持ち分は貢献度に応じます。) 委託研究についての知的財産権は、原則としてJAXAに帰属します。

有償共同研究の事務処理について

支出を伴う共同研究契約に係る事務処理について(外部用)(PDF: 159KB)

委託契約の事務処理について

委託契約に係る事務処理について(外部用)(PDF: 155KB)