宇宙航空研究開発機構

2008年12月 1日アーカイブ

本日から来年の8月まで、MuPAL-εの大規模な点検と改修が行われます。

MuPAL-εは、2000年3月末にJAXA(当時は航空宇宙技術研究所)に導入されて以来、総飛行時間がほぼ1,000時間に達したので、導入以来はじめての大規模な点検が行われます。

MuPAL-εは、この日は朝に調布飛行場を離陸し、有人機・無人機連携技術の飛行実験を実施した後、静岡へリポートに着陸しました。午後は、機体点検のために名古屋に移動します。このフライトを利用して、災害救援航空機情報共有ネットワーク(D-NET)の飛行実験が行われました。

2008/07/24付のレポートで有人機・無人機連携技術の予備実験の様子をご紹介しましたが、今回は実際にMuPAL-εと無人機が飛行中にデータ通信を行って、MuPAL-εの計器板に無人機の飛行状況を表示する実験です。

本実験は、ヤマハ発動機(株)との共同研究として実施しています。同社は、産業用無人機の開発・販売において世界有数の実績を有しています。今回の実験で使用した無人機は、同社が開発した産業用無人ヘリコプタで「自律航行型RMAX」と呼ばれる機体です。

実験場所は、同社が運用する無人機のテスト場で、静岡県掛川市にあります。無人機は、テスト場内を高度100ft(30m)以下で飛行します。MuPAL-εは、その上空を高度500ft(150m)以上で飛行します。無人機の飛行データをMuPAL-εに無線で送信し、ディスプレイに表示してパイロットが無人機の飛行状況を把握できることを確認するのが実験の目的です。

午前10時、無人機がテスト場に到着しました。専用のワンボックスカーで運び込まれ、組み立て、飛行準備があっという間に終わりました。

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