宇宙航空研究開発機構

その3 MuPAL-ε、長期休暇へ

本日から来年の8月まで、MuPAL-εの大規模な点検と改修が行われます。

MuPAL-εは、2000年3月末にJAXA(当時は航空宇宙技術研究所)に導入されて以来、総飛行時間がほぼ1,000時間に達したので、導入以来はじめての大規模な点検が行われます。

また、この期間を利用して、実験用システムもリニューアルされます。実験用システムの心臓部にあたる、各種計測データを処理するコンピュータが新しいものに交換されるのです。このコンピュータも製造以来9年以上が経過し、修理用部品の入手が困難になってきたためです。

左(白い方)が現在の計測データ処理コンピュータ、右(黒い方)が製作を進めている新しい計測データ処理コンピュータです。コンピュータの性能向上により、処理能力が同じでも小型・軽量化されています。

最終日に2つの飛行実験(有人機・無人機連携技術とD-NET)を行うという綱渡りスケジュールも無事終了し、名古屋空港(写真)に到着しました。点検は、名古屋空港に隣接する三菱重工業(株)小牧南工場で行われます。MuPAL-εの生まれ故郷でもあり、久しぶりの里帰りです。

点検、改修が完了する来年8月まで飛行実験もお休みになります。リフレッシュされたMuPAL-εの活躍をご紹介できる日を楽しみにしております。

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