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宇宙航空研究開発機構

小型無人機の運航安全技術

小型の無人航空機は、有人航空機に比べ、事故や不具合に対する信頼性が低く、安全性を保障する枠組みや制度が十分でないのが現状です。また、他の飛行体や建造物との衝突を回避する技術が確立されていないために、現在は操縦者の視程範囲かつ無人地帯上空での飛行に限定されているのが実態です。 そこで、無人航空機の利用拡大に向け、視程外・有人地帯で運用するための安全性要求から技術課題を識別し、関係機関とともに役割分担を含む研究開発シナリオ(技術ロードマップ)を策定・共有します。
またこれまで研究開発してきた「放射線モニタリング無人機システム(UARMS)」で実際に運用してきたデータを元に、まずは現行の法規制のもとで、UARMSなど小型無人航空機の安全性を向上し、運用範囲を拡大する飛行制御技術や通信技術、運用システムを開発します。 さらに、視程外・有人地帯で安全に運用できるために、他機等との衝突を防ぐ運航管理技術や衝突回避技術の開発、地上安全のための衝突安全性評価手法の確立によって、新しい運航体系(安全基準・運航ルールなど)や運航管理システムの整備を促します。

放射線モニタリング無人機システム(UARMS)

災害監視無人機における衝突安全技術の研究

災害監視無人機(2012(平成24)年度開発終了)は被災地上空の飛行を想定しているので、機器の故障などが発生しても地上に対して人的被害を出すことは許されません。
可能な限り高い信頼性を持たせるべきではありますが、小型無人機は搭載品の寸法や重量に制約が多く、有人航空機と同じような信頼性を確保することは難しいという課題があります。これに対し小型・軽量であることから、衝撃吸収構造によって衝撃を軽減することなどで、万が一人に衝突しても重度の傷害は与えないようにできる可能性があるため、FEM(有限要素法)解析を用いた衝突安全性評価技術の検証を行ってきました。また、災害監視無人機の先頭形状に衝撃吸収構造を取り付けた供試体を用いて、人体ダミーへの衝突実験とその評価を行い、衝突安全技術の研究を行ってきました。

衝突実験装置

衝突実験

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