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宇宙航空研究開発機構

滞空型無人機技術

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2015年3月25日
高高度滞空型航空機を想定した高空過給エンジンの運転試験を実施

2015年3月、JAXA調布航空宇宙センターにおいて高空過給エンジンの運転試験を実施しました。

航空機用のエンジンとしては、小型で高出力なガスタービンエンジンを用いることが一般的ですが、JAXAでは長時間滞空が可能な無人航空機のエンジンとして、レシプロエンジン(ディーゼルエンジン)を検討しています。レシプロエンジンはガスタービンエンジンよりも重いものの、燃費が良いという特徴があり、...[続く]

災害時において、JAXAでは陸域観測技術衛星「だいち」により宇宙から被災地を観測し、データを提供してきました。人工衛星は一度に非常に広域を観測することが可能ですが、同地点を観測できるのが上空を通過しているタイミングに限られるため観測頻度、即応性に課題がありました。一方(有人)航空機は地上の様子を詳細に観測することができますが、悪天候により飛行できない場合があります。
高高度滞空型無人航空機システムは、悪天候の影響を受けない高高度に長期間滞空し、時々刻々と変化する被災状況を、詳細かつ連続的に監視することができるため、人工衛星、有人航空機のミッション能力を補完・補強し、安全な社会の実現に貢献できると期待されます。

高高度滞空技術

JAXAでは、災害監視だけでなく海上監視や気象観測等の利用も視野に入れ、2機のローテーションにより日本の国土/EEZ(排他的経済水域)内で24時間365日の連続ミッションが可能な無人航空機について、その実現に必要な機体及びエンジンの高効率化技術の研究開発を進めています。

機体イメージ
翼幅 46m
最大離陸重量 3.7t
ペイロード 200kg以上
巡航高度 16.5km以上
巡航速度 280km/h以上
航続時間 72時間

無人機運航技術

現在、無人航空機が飛行できる空域は有人航空機と分けられていますが、より柔軟な無人航空機の運用のため、無人航空機の(既存)航空交通システムへの統合に向けた国際的な議論が進んでいます。国際民間航空機関(ICAO)においては2018年頃までに運航ルールの大枠を制定する方針で、それを受けて加盟各国はそれぞれの国の事情に合わせて国内法を制定することになるでしょう。
国際動向を正確に把握し、将来設定されるであろう基準に対する技術的な課題、特に我が国特有の課題を明らかにして早期にその解決に取り組むことは、国内の無人航空機分野の技術発展と産業育成のために重要です。また、世界的に見ても過密な空域に囲まれている我が国において、その厳しい環境でも十分に安全性、効率性を両立した運航を担保できる技術を開発することができれば、国際的に高い競争力を得ることができます。
本研究では、無人航空機の航空交通システムへの統合において解決すべき技術課題を明確にするとともに、関係機関と認識を共有し、それら技術課題の解決するための研究開発に取り組み、無人航空機システムのミッション利用を早期に実現するための基盤を構築します。

運用コンセプト

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