宇宙航空研究開発機構

航空機による大気球観測技術に関する研究支援 その2


いよいよ大気球の放球です。
今回の大気球は、成層圏(高度約35km)の大気を採取して、今後のさまざまな研究に役立てるという目的があるのだそうです。


早朝4:15から大気球の放球準備が始まり、手際の良い作業で朝6:00には予定通り放球が行われました。


気球及び観測器の落下位置について研究者とパイロットでブリーフィングが行われました。

13:30に気球から観測器が切り離され、気球と観測器の落下場所を確認するためにMuPAL-ε は太平洋へ向けて離陸しました。


ビーコン受信機及びビデオカメラを持った研究者ら2名を後部座席に乗せて離陸。

パイロットは海岸から約25km沖合いで気球と観測器の落下を目視し、捜索船、回収船及び大気球観測所本部へ落下位置と状況を連絡しました。


左が気球。
右がパラシュートを開いて落下する観測器。


観測器着水の瞬間をしっかり撮影することができました。

気球は回収船により回収され、観測器は回収用ヘリコプターに吊り上げられて大気球観測所へ帰還しました。


MuPAL-ε は吊り下げ装置が付いていないため、海からの観測器の回収は別のヘリコプターが行い、太平洋から大気球観測所まで吊り下げて輸送しました。

MuPAL-ε は回収用ヘリコプターと観測器に異常がないか、太平洋から大気球観測所まで並走して飛行し帰還しました。

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