宇宙航空研究開発機構

MuPAL-ε 着陸レーダフィールド試験@伊豆大島4日目

伊豆大島2回目の飛行です。

1回目はちょうど1週間前。先週の水・木・金そして昨日と、お天気の悪い日が続きました。超晴れ男が実験主任だというのに、これは一体どうしたことでしょう?! MuPAL-εや苦楽を共にしたメンバーとの別れを惜しむ、あの人この人の気持ちがそうさせたのかも...などと思ったりしています。

さて、回を重ねる毎に一体感が増したフィールド試験ですが、今日はいよいよ最終日。

パイロットのSさん、大島飛行のために支援に来てくださったOさんに、最後の最後まで「着陸機が月面で障害物回避をするときの動きを模擬してほしい」などという条件を突きつけて、師弟コンビが飛び立ちました。

(この"障害物回避を模擬する動き"ですが、実際には「機体の応答反応を見るときの動きを使うのが適当ではないか」ということで、右側進→左側進→前進→後進というL字飛行で対応していただきました。)


機上でお仕事中のデータコレクターK君。後ろ向きに座っているのに、酔い止めなしでも全然平気です。

今回のデータは、比較のためビーム傾斜角を1回目とは変えて取ります。


岩場を泳ぐお魚?! (裏砂漠の溶岩の上に映ったMuPAL-εの影です)

MuPAL-εが格納庫に戻ってくるとすぐに地上のPCにデータを落とし、飛行後ブリーフィングで速報を出しました。解析の結果は予想していた通りの内容となり、BBMでの最後のフィールド試験をすっきり終えることができました。

お帰りなさい!(14時18分撮影)

今後、詳細な解析をおこない、次の段階であるEM(Engineering Model)に貴重なデータを活かすことになります。


実験機材もすっかり取り払われ...

伊豆大島での試験でご協力くださいました大島町役場、2003年12月から今回まで5回のフィールド試験のたびに知恵と力を貸してくださった機体運航関係のみなさま、本当にありがとうございました。


これでフィールド試験は終了です。


またMuPAL-εと一緒に仕事ができることを心から願いつつ、レポートを終わります。

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