宇宙航空研究開発機構

SAVERH@南紀白浜 3日目

本日の空模様は、こんな感じです。

今日1回目のフライトが始まりました。

SAVERHで使うディスプレイには、HMD(Helmet Mounted Display)とHDD(Head Down Display)の2種類があります。どちらのディスプレイにも、飛行計器のシンボルのほかに、機体に取り付けたFLIR(赤外線カメラ)の映像と、地形データベースをもとにした合成地形(3Dで地形を描いたもの)とが表示されます。



離陸前、ディスプレイに表示されたFLIR映像や合成地形が、実際の地形と合っているかを確認します。


さらに、水平線も一致しているかどうかも確認します。
HMDの場合、パイロットの頭の位置を検出して、それに応じて表示する内容を変える機能があります。そのため、はじめに、パイロットが見ている外界の景色と、HMD上の表示とが一致するように調整しておく必要があります。


水平線がよく見えるように、滑走路端に一度接地して、水平線とHMD上の水平線とが合うように調整をしていきます。


滑走路端に接地したところ。向こうに海の水平線が見えます。



2回目のフライトを開始した頃の白浜町はこんな感じでしたが、


日没とともに暗くなっていき、



空港に戻ってきた頃にはこんなに暗くなっていました。




途中、機内はこんな暗さです。

今回の飛行実験では、夜間の暗さのなかでのディスプレイ表示の評価を行うので、パイロットの視界に余計な明るさが入らないよう、機内もできるだけ灯りを消しています。


後席の実験員も大変です。

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