宇宙航空研究開発機構

雪を知らせるMETAR

今日は、4年に1度のうるう年だというのに、首都圏は朝から大雪にみまわれました。


研究所の格納庫前のエプロンも真っ白です。

気象状況を定期的に通報している、METAR(めたー)というものがあります。
METARは、空港にある気象台の測候所から、1時間おきに出されます(30分おきのところもあります)。
目的地の空港のMETARを読むことで、お天気の状態を知ることができるので、パイロットはこのMETARを使ってフライトの予定をたてます。


ここ、JAXA飛行場分室の隣にある、調布飛行場の午前11時の通報はこのようなものでした。
RJTF 290200Z 36009KT 0400 SN FG SCT003 BKN005 BKN010 00/M01 Q1025


METARのこの文、暗号みたいですね。解読してみましょう。
RJTFは調布飛行場の識別(ICAOコード)です。なので、このMETARは調布飛行場のものですよ、という意味になります。
290200Zの数字部分は、29日02:00となり、ZはUTC(協定世界時)を意味するので、協定世界時で29日の02:00となります。ですので、日本時間だとプラス9時間して、29日11:00の通報となります。
36009KTは、風向きが真北より360度の方向(北)、風速09KT(ノット)という意味です。
0400は、視程(見通せる距離)です。単位はメートルです。
晴れた日なら9999(視程10Km以上)となるのですが、いまは400メートルの視程になっています。
調布飛行場の滑走路は長さが800メートルですので、その半分の視程しかないほど、たくさん雪が降っているのですね。
ちなみに、SNが雪(SNOW)、FGが霧(FOG)です。

こうして、調布飛行場に雪が降っていることがMETARで知らされていました。



METARは、ここにICAOコードを入れると最新の通報を見ることができます。
http://weather.noaa.gov/weather/metar.shtml(※外部サイトへリンクします)
もっと詳しいMETARの読み方や、ICAOコード(調布RJTF、成田RTAA、羽田RJTTなど)等は、インターネットで検索するとでてきます。


たくさん降っていた雪も、夕方になってやっとやみました。


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