11月14日に調布へ戻って以来、クイーンエアは大気観測のフライトを4回にわたり実施していました。そのクイーンエアが今日、再び仙台を目指して出発していきました。
今回の仙台入りの目的は、ライダの改修です。
出発準備中のクイーンエア。
このあと13:10に調布を離陸、14:15に仙台に到着しました。
今は外されていますが、クイーンエアの機体上部(背中)には風計測用ライダが付けられます。
風計測ライダの詳細はこちら:https://www.aero.jaxa.jp/research/unkouanzen/fusokukei.html
ライダとは、レーザ光を用いて対象物の位置や速度などを計測する装置です。JAXAでは、このライダを使って風の状態を計測する試験を2002年から行なっています。
現在の大型航空機では、気象レーダが搭載されていて、気象レーダに映し出される雲の様子から、パイロットは風の様子を予測することができます。ですが、雲がない場合はそれができません。
一方、ライダは、まずレーザ光を空気中に向けて放ち、それが空気中の小さな物体に当たって跳ね返ってくる光を受けて、大気の状態を知る仕組みです。雲がなくても風の状態を知ることができます。
今回、より遠くの風を知ることができるよう、そのライダをより高機能なものを搭載することになりました。クイーンエアが戻るのは来年2月の予定です。
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