FQUROHプロジェクトの流れ
❶低騒音化コンセプト検討
低騒音化のために取り付けるデバイスの形状検討を行います。
大規模な試験を行う前に、旅客機の周りの空気の流れ方をシミュレーションできる「CFD解析」と呼ばれる手法を用いて、最適なデバイス形状を推定します。

❷風洞試験
上記で得られたいくつかの形状候補でのデバイス模型を作成し、JAXAが所有する「6.5m×5.5m低速風洞」などの実験設備を用いて、実際に風を当てた場合の騒音を測定します。

粒子画像流速測定法(PIV: Particle Image Velocimetry)
風洞試験の際は、「PIV解析」と呼ばれる手法で実際の流れの速さを測定し、形状検討で行ったCFD解析のデータと比較してシミュレーションの正確さを検証します。

❸実機適用設計・製造
シミュレーションや風洞試験で得られた結果でデバイスの有効性が確認できた後、実機を用いた実証に向けた設計・製造を行います。
実験用飛行機の改造や安全審査を経て飛行実証を行うことができます。

❹飛行実証
実際の飛行機に騒音低減デバイスを取り付けて飛行試験を行い、音源計測によって有効性を確認します。
