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低騒音STOL実験機「飛鳥」、重要航空遺産に認定
2025年10月25日、低騒音STOL実験機「飛鳥」が、日本航空協会による「重要航空遺産」に認定されました。
「飛鳥」は、JAXAの前身団体のひとつである航空宇宙技術研究所(NAL)が開発した、低騒音STOL実験機です。アッパー・サーフェイス・ブローウィング(Upper Surface Blowing:USB)方式を採用した「飛鳥」は、ターボファンエンジンを主翼上面に配置し、フラップに沿ってエンジン排気を下方へ曲げることで短距離離着陸(Short Take-Off and Landing:STOL)を可能にしつつ、地上への騒音を大幅に低減。1985年10月28日に初飛行を行い、1989年3月までの3年半の間に、97回の飛行実験を行い、短距離離着陸飛行とパワード・リフトSTOL技術の実用化の可能性を実証しました。
同日、岐阜かかみがはら航空宇宙博物館で行われた認定証授与式には、JAXA航空技術部門長代理の伊藤健が出席し、証書を受領しました。
(左から、岐阜県商工労働部次長 郷 泰彦氏、JAXA航空技術部門長代理 伊藤 健、一般財団法人日本航空協会会長 植木 義晴氏、各務原市長 浅野健司氏、公益財団法人岐阜かかみがはら航空宇宙博物館副理事長 井川 孝明氏)
提供:岐阜かかみがはら航空宇宙博物館
なお、「飛鳥」で実証した低騒音短距離離着陸技術は、日本航空宇宙学会からも「航空宇宙技術遺産」としても認定されています。
調布航空宇宙センター展示室では、「飛鳥」の模型展示のほか、パネルで技術詳細もご紹介しています。