[開催報告] 第5回学際領域における分子イメージングフォーラム

2009年11月10日、JAXA調布航空宇宙センターにて「第5回学際領域における分子イメージングフォーラム」がJAXA研究開発本部・流体グループおよび風洞技術開発センターの主催で開催されました。
本フォーラムは「分子イメージング技術」をテーマとし、異分野間の研究者の交流を通して新しい研究の方向性や研究の新領域を探ることを目的として開催されました。
2005年に第1回目のフォーラムが開催され、今年で第5回目の開催となりました。
当日は分子イメージング技術に関する異なる分野(生物、計測、宇宙化学、環境・エネルギー分野)の研究について、国内の著名な研究者4名を招待し、最先端の研究成果について総括的な講演をしていただきました。また、JAXA側から、航空宇宙分野への適用について、流体に限定せず、構造・材料、エンジンといった多分野への展開を目指す目的で、流体グループ長が講演しました。これらの講演に加え、大学や研究機関、JAXAなどから23件のポスター発表がありました。内容としては、第1回~第5回の本フォーラムの中心課題である、感圧・感温塗料技術(PSP、TSP)の研究報告に加え、MTV(molecular tagging velocimetry)やpH分布計測など、それ以外の研究報告もが増える傾向にあります。ここから将来の研究の萌芽・シーズの発掘、創出につながる可能性が高く、新しい研究の方向を探るという本フォーラムの趣旨が見えつつあり、今回の大きな成果と言えます。また、ポスター発表会場からは分子イメージング技術を自らの研究分野とは異なる視点から見ることができたと、参加者からご好評をいただきました。

招待講演

ポスターセッション

招待講演、ポスターセッションはJAXA SPとして出版、公開される予定です。

問い合わせ先
学際領域における分子イメージングフォーラム事務局  advmeas@chofu.jaxa.jp