極超音速旅客機技術

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2013年3月6日

極超音速ターボジェットがマッハ4の燃焼実験に成功

JAXA能代ロケット実験場で、3月5日、マッハ4の飛行を模擬した極超音速ターボジェットの燃焼実験を行いました。このエンジンは燃料として使う液体水素が非常に低温であることを利用して、極超音速飛行時にエンジンに流入する圧縮されて高温になった空気を冷却します。エンジンの前に、何本もの金属の細い配管を並べた熱交換器を配置し、そこに液体水素を流すことで空気を冷却します。この熱交換器によってエンジン内部の温度上昇を抑えることができるため、最大マッハ5までエンジンを作動させることができます。

JAXAでは、将来の極超音速旅客機に搭載することを想定した極超音速ターボジェットの研究開発を進めてきました。これまで、技術実証エンジンを開発し、離陸状態での地上燃焼実験やマッハ2の飛行実験を行ってきました。さらに、今回のマッハ4の燃焼実験の成功によって、JAXAの持つ世界最高速のターボジェット技術が実証されました。