4発ティルト・ウィングVTOL機

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2013年10月15日

大樹実験場で飛行実験を実施

北海道大樹町のJAXA大樹航空宇宙実験場で、10月7日から12日まで、4発ティルト翼VTOL小型技術実証機(McART3)の飛行実験が行われました。この実験で、プロペラのティルト角90度(垂直)から15度までの飛行形態において、姿勢制御系が適切に機能することが確認されました。
McART3は、全長1.1m、全幅1.4m、重さ4.6kgの小型実験機で、大小二つの翼にそれぞれ2基ずつ合わせて4基のプロペラがついています。プロペラの角度だけを変えるのではなく、翼全体の角度を変える事で垂直離着陸から水平飛行まで連続的に移行することができます。
実験では、ティルト角90度からティルト角15度までの形態において、制御機能が適切に動作することが確認されました。今年度中には、ティルト角90度からクリーン形態まで適切に制御できることを確認する予定となっています。このVTOL技術は、将来の有人VTOL機に向けて開発が続けられる予定です。