気象情報技術

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2015年4月1日

気象庁と共同開発してきた「ALWIN」、実用化へ

JAXAと気象庁が共同で研究開発してきた「空港低層風情報(ALWIN: Airport Low-level Wind INformation)」が、気象庁によって、2016(平成28)年度からの実用化に向けシステム開発が開始されることになりました。
ALWINは、気象庁が成田空港などに設置した空港気象ドップラーライダーやドップラーレーダーの観測データから、JAXAの気象情報技術により、着陸進入経路上の風情報を、航空会社の運航支援者やパイロットへ伝えることを可能にするシステムです。パイロットは、管制官や運航支援者からの無線交信だけでなく、大半の旅客機が装備するデータリンク装置ACARS(Automatic Communications Addressing and Reporting System)を使って、タイムリーに情報を得ることが可能になります。これにより、パイロットは事前に風の変化に備えることができ、より安全で高効率な航空機の運航が期待されます。

運航支援者向けのWeb画面

パイロットはACARSを通じて、飛行中に情報を得ることが可能(撮影協力: 日本航空株式会社)