去年の秋、SAVERHの実験でMuPAL-εが飛んだ場所のひとつに、奥多摩ヘリポートがあります。
奥多摩ヘリポートは、東京消防庁が管理し、山岳地域の捜索救難・救助救難等の災害活動の拠点になっているヘリポートです。その奥多摩ヘリポートが、JAXAシミュレータのなかに「建設」されました。
JAXAには実験研究用のシミュレータがありますが、奥多摩ヘリポートはこれまでの実験などで使うことがなかったため、シミュレータの外視界(外の景色)に奥多摩ヘリポートは登録されていませんでした。登録されていない場所をシミュレータで飛ぶと、なんとなく地面っぽいものは出てきますが、実際の建物などは登場しません。
奥多摩ヘリポートは、これからのSAVERHの飛行実験で使う予定もあるので、今回、登録することになったのです。
FSCAT-R(ヘリコプタ用シミュレータ)で、建設されたばかりの奥多摩ヘリポートに向かって飛んでみました。
見えてきた!
確かに、奥多摩ヘリポートです(2008年10月14日の写真と比べてみてください)。
次に、夜モードにしてみました。
周囲の明るさがなくなり、ヘリポートの照明が灯ります。
できあがったばかりなので、まだまだ調整は必要ですが、今後はこの奥多摩ヘリポートを使ってシミュレーション実験を行う予定です。
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