本日のアラスカ　メリルフィールドからベセルへ

GBTと航空機の間の通信は、航空機がどのような飛行をしていても途切れることなく、常に正確な情報を送受信できることが理想です。1台のGBTとの間の通信についてはこれまでの実験を通じて確認できましたが、複数台のGBTとの間の通信については今のところ未確認です。そこでGBTが複数台設置されているベセルへ移動し、複数台のGBTとの間の通信状態がどうなるか、GBT側でどのように情報が受信され、処理されるのかといったことについて調査する予定です。

今日と明日の2日をかけてベセルを往復するのですが、途中経路の天候が悪いため現地に到達できるかは微妙な状況です。
そこで途中のイリアナ(Iliamna)で着陸し、給油と天候確認をして、ベセルまでの飛行を継続するか、それとも引き返すか判断することになりました。

イリアナで降りてみると、上空は一面雲で覆われています。しかし雨は降っておらず、当初の予想よりは良さそうです。空港で天候を確認した結果、ベセルへの飛行を継続することになりました。ここから先は広大な平原が広がっており、べったりと広がった雲の層と地面との間を縫うような感じで飛行します。

今日の天気が予想よりもいい反面、明日の天候がおもわしくないため、明日に予定されていたGBT調査飛行を部分的に前倒しして実施することになりました。イリアナからベセルへ向かう途中で、GBT調査用に予定していた経路を飛行し、そのままベセルへ着陸しました。

飛行番号：FLT15
飛行時間：15:00-16:35 (1+35)
飛行空域：Merrill Field Airport-Iliamna Airport

飛行番号：FLT16
飛行時間：17:05-20:05 (3+00)
飛行空域：Iliamna Airport-Bethel Airport

ベセル空港は周辺地域のハブ空港として機能していて、アンカレッジ間でBoeing737クラスの飛行機が定期便として就航しています。しかし町自体はそれ程大きいものではなく、町中では携帯電話も通じませんでした。そのわりには宿で無線LANが利用できるのが不思議なところですが。