今朝は宿泊先から浦安へリポートに移動するうちから「星が見えない」「街灯がぼわっとしていて、もやがありそう」など不吉な発言が続きます。今回の実験は、風が弱い条件で実施するために日の出前後に飛行していますが、この時間帯は一日のうちで気温が最も低くなるときでもあります。気温が下がると雲やもやが発生しやすいので、昨日や今日のように「風が弱いが雲が低い」となってしまいます。
コックピット・ディスプレイに表示した気温、露点温度。
MuPAL-εの装備の一つに湿度計測装置(2006年8月4日実験用航空機レポート参照)があります。この装置は露点温度(空気中の水蒸気が結露する温度)を計測します。気温と露点温度の差が3℃以下になると雲やもやが出やすくなります。
今日のフライトで気温と露点温度を見ていたら、 1000ft(約300m)まで上昇したところで差が3℃以下になってしまいました。雲やもやが出ている可能性が高いです。まだ暗くて雲の様子がよく見えないので、着陸時に使うライトを点けたところ、すぐ近くまで雲が下がってきていることが判明。これでは実験できないので、今日は10分ほど飛行したところでキャンセルになってしまいました。
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