SAVERHの飛行実験が始まる5ヶ月前、ハンガーではこんなことが起きていました。
MuPAL-εのおなかの下に研究員が。手に持っているのはハンディのビデオカメラです。
SAVERHの飛行実験では、赤外線カメラ(FLIR)を機体に取り付けることは最初から決まっていました。でもこの時点では、取り付ける位置はまだ決まっていませんでした。
赤外線カメラは、MuPAL-εの機外に取り付けますが、機外ならどこでもいいというわけではありません。
まず、ヘリコプタが飛んでいく方向を広く映すことができる位置であること。MuPAL-εの機体にはすでにいろいろなアンテナやセンサが付いているので、それらの邪魔にならない場所を探します。ここにカメラを付けたらどんなふうに前が見えるのか、ビデオカメラで撮って試していきます。
どんなふうに前が見えるのかなあ
それから、赤外線カメラを取り付けてもフライトに問題が起きないことも大切です。パイロットが外を見るのに邪魔になる場所や、地面とぶつかるような場所ではダメです。
最後に、赤外線カメラを取り付けられるだけの強度が、機体側にあることも重要です。
ここだったらどうかなあ
いろいろな条件を考えながら、取り付ける位置の候補を選んでいきます。
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