[開催報告] 間近に迫る航空機電動化〜ECLAIRコンソーシアム第3回オープンフォーラム開催〜

2020年10月26日、航空機電動化(ECLAIR)コンソーシアム第3回オープンフォーラムを開催しました。本オープンフォーラムでは初となるオンラインでの開催でしたが、過去最多の515名の方にご参加いただきました。
「間近に迫る航空機電動化」と題した今回のオープンフォーラムでは、航空機電動化に向けて研究開発が進んでいる種々の技術動向について幅広い講演が行われました。

機体全体のシステムに関する電動化の取り組み、および電池技術について述べられた基調講演では、航空業界のみならず他分野の方々にも分かりやすく航空機電動化の動向をご紹介頂きました。また、個別発表では共通基盤技術、電力変換・配電システム、モータなど様々な要素技術について、発展しつつある現状が詳細に語られました。

※当日のプログラムはこちらからご覧いただけます

ご参加いただいた方々の業種

ご参加いただいた方々の業種

参加者アンケートの集計結果から、製造業の方が半分以上を占めることがわかります。中でも電気・電子系製造業の割合は機械系製造業に迫っており、航空業界だけでなく異分野業界の航空機電動化に対する注目度の高さを読み取ることができます。チャットによる質問を受け付けた際には質疑の時間が足りないほどに質問が絶えず、参加者の皆様の関心の強さが感じられました。「航空機電動化の最新動向について知ることができ、今後の技術開発のヒントを得られた」などのコメントもあり、最新の技術動向の情報収集先として注目されていることがうかがえます。

また、終了後のアンケートでは、オンライン開催に対して好意的なコメントも多く寄せられました。中でも多かったコメントは「移動の制約がなく気軽に参加しやすい」というもので、視聴地域も北海道から大分県までと、幅広い地域の方々にご参加頂くことができました。

講演資料

講演資料データをご覧いただけます。(以下、敬称略)

1 「『航空機先進システム実用化プロジェクト』の成果と今後の取組」(PDF: 2.7MB)
白木 聖司(国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構 ロボット・AI部 主査)
2 「次世代蓄電池に関するNIMSおよびALCA-SPRINGにおける研究状況と将来展望」(PDF: 28MB)
魚崎 浩平(物質・材料研究機構)
金村 聖志(東京都立大学、物質・材料研究機構)
3 「航空機電動化の動向とコンソーシアムの活動報告」(PDF: 1.7MB)
西沢 啓(JAXA航空技術部門 次世代航空イノベーションハブ)
4 「航空機電動化共通基盤技術の研究」(PDF: 1.1MB)
横川 譲(JAXA航空技術部門 次世代航空イノベーションハブ)
5 「高高度環境適応電力変換・配電システム」(1.3MB)
福本 久敏(三菱電機株式会社 先端技術総合研究所 航空機電動化プロジェクトグループ 企画グループマネージャー)
6 「航空機用電動モータ開発」(3.8MB)
中田 真吾(株式会社デンソー エコモビリティシステム開発部社会創造室 室長)

2021年2月4日更新