宇宙航空研究開発機構

本日のアラスカ FAA見学&CAPSTONE@Merrill Field Airport

昨日に続き、実験隊一部のメンバは今日も朝から見学です。
FAAのGBTと自動気象観測装置の見学です。
朝8時、FAAのオフィスに集合、その後、2台の車に分乗してGBTが設置されている山まで連れていっていただきました。

実は、FAAの車に乗り換えて山に登る、というのは想定外のことで、見学者全員が荷物や上着を自分たちの車に置いてきてしまいました。そのため山の頂上では非常に寒い思いをする羽目に。

「あの山に登る」とFAAの方に言われ、一瞬遅れて全員絶句。

到着した先は本当に山の頂上。
ここに、GBTの装置が設置されていました。GBTとはGround Based Transceivers、データリンク地上局です。航空機から送られた位置などのデータを受け、地上の管制センタに送るとともに、地上レーダによって得た他の航空機の位置情報や気象情報などを空中の航空機たちに向けて発信します。


アンテナ類の横には白色のキャビンがあり、通信機器類はキャビン内部にぎっしりと並んで組まれています。故障した場合を想定して、どの機器類も2系統で組まれています(なのでキャビンも2つ)。故障時は基本的に、昨日見学でお邪魔した管制センタからリモートで系統切り替えを行い、時機を見てここまで修理に来るのだとか。すぐに現場まで来る必要がないようにしてあるのは、ここがアラスカで、冬の間は登りたくても登れないためだからだそうです。


次に向かったのは小さな空港Birchwood Airportです。この空港の敷地内に自動気象観測装置が設置されていました。



ワイヤで地面に結び付けてはいるものの、その気になれば誰でも、丸ごと移動できそうな造りです。


正午、実験機の機器類に不具合が発生しているとの情報が入り、見学組も実験棟に一度戻ることになりました。
結局この日は実験フライトはなし、Patrickさんによる機体地上走行による機器類の動作確認と、それに続き動作確認フライトのみ行われました。

動作確認フライトの間、地上班では新たな計測機器(ソフトウェア)の動作確認をしていました。
インターネットを介してGBTから送信されてきた実験機の機影が、地図上に順調にプロットされていきます。

実験機器類の不具合は一部を残して解消しました。来週からは新しい実験項目も加わります。また、日曜日には新たに実験隊メンバも2名増えます。今週の実験はひとまず終了となりました。



機長のPatrickさん。
来週からの実験に向けて、議論にも熱が入ります。

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