宇宙航空研究開発機構

UATデータ取得 CAPSTONE@アラスカ

昨日の便でメンバが新たに2名到着、総勢11名の実験隊で今週が始まりました。
ディスプレイ評価の実験フライトは先週で終了、今週からは新しいテーマが始まります。
新しい実験テーマはUATデータリンク評価です。
(*UAT:Universal Access. Transceiver、高速の通信技術のひとつ)
同じテーマのフライトは、前回7月24日にも実施しています。今日は、航空機同士の通信状況(Air to Air)を計測するフライトが行われました。

新しい実験に備え、実験棟の屋根にはGPSの受信機が設置されました。

フライト前、実証機の四方に受信機を置いて、地上でのデータを取得します。

機体間の通信状況を計測するため、前回と同様、実証機の他にもう1機、飛行機をチャータしました。


チャータした機体、Navajo(ナヴァホ)が到着しました。双発機で、ボナンザと違い迫力があります。翼には荷物を収納するスペースも付いていました。機内後席には最大6名まで搭乗することができます。

フライト前のブリーフィングでは、ナヴァホの機長Skipさんも一緒に、実験手順と注意事項の確認を行いました。2機が接近することも踏まえ、いつも以上に細かい点まで確認し合います。
飛行番号:FLT26
飛行時間:JAXA実証機(N67933) 14:45-16:15(1+30)
     チャータ機(N888YA) 14:55-16:15(1+20)
飛行空域:Merrill Field Airport-Kenai peninsula-Merrill Field Airport


前回はJAXA実証機がチャータ機の上下左右を四角形や円形に飛行しましたが、今回はチャータ機が頑張って実証機の回りを飛び回りました。さまざまな位置関係でのデータリンク送受信状況を計測しました。
今日のフライトでは、通信状況の計測が終了した後、お互いの機体を撮影し合いました。位置関係を変えようと、一方が他方の上を交差する瞬間などは素晴らしい眺望が見られるのですが、お互い高速で飛んでいるため、シャッターチャンスはいつも一瞬です。撮影班がフォーカスしているうちに遠ざかってしまい、悔しい思いをするのが常です。

明日以降もUATデータリンク評価フライトが続きます。

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