航空技術部門が目指す“空”
日本の航空技術研究の中核機関として、安心で豊かな社会の実現のため、そして航空産業の発展のため、貢献したい。
そのため、JAXA航空技術部門は
「環境適合性・利便性技術の研究開発プログラム(Sky Green+)」
「安全と利用の研究開発プログラム(Sky4ALL)」
「航空機ライフサイクルのデジタル化研究開発プログラム(Sky DX)」
の3つを重点的に研究開発しています。
これらのプログラムでどのような社会が実現されるか。航空技術部門が目指す“空”、その一部を紹介します。
※各項目をクリックするとJAXAの研究分野の説明が表示されます。
乱気流事故の低減
乱気流事故は、我が国の過去10年の航空事故の50%を超えます。JAXAでは、乱気流検知システムと自動姿勢制御装置を組み合わせ、急な機体の揺れを抑える「乱気流事故防止機体技術(SafeAvio)」の開発を目指します。
燃費向上
年々厳しくなる旅客機に求められる環境基準。JAXAでは、特に「空力/構造連携機体抵抗低減技術」「高ひずみ軽量複合材構造設計技術」の技術開発やこれらを適用した機体評価システム評価技術の研究を通じて、燃料消費量削減に取り組んでいます。
運航情報、災害情報の情報共有
大規模災害時に活躍する多数のヘリコプター等災害救援航空機と地上の対策本部で情報共有し、情報収集、捜索・救助、物資・人員輸送等の任務を安全かつ効率的遂行できるシステムを研究開発しています。
空港周辺の騒音被害縮小
今後の航空交通量の増大に向けて、空港周辺の騒音は大きな課題です。気象の影響による騒音拡散を予測し、騒音の少ない着陸進入経路を導き出す技術を研究開発しています。
機体騒音の低減
ジェットエンジンの騒音低減の進歩に伴い機体から発する騒音が注目されています。航空機の機体騒音の主たる音源である高揚力装置(フラップやスラット)及び降着装置(脚)に対する騒音低減技術を開発しています。