今日からヘリコプタ21MEを使った実験が始まりました。場所は龍ヶ崎飛行場(茨城県)、期間は28日(土)まで。実験項目は「第1回疑似準天頂衛星飛行試験」。
宇宙の衛星から届く電波をもとに、地上の位置をわりだすGPSは、ご存知のように既に広く活用されている技術ですが、衛星を宇宙空間に打ち上げることは大変な費用と労力と時間を要します。
向こうには小型機が何機も見えます。ここ龍ヶ崎飛行場は、定期便はなく、主に操縦訓練に使用される飛行場です(滑走路1本、800m、08/26)。
そこで、GPSと類似の情報電波を生成・送信する発信機、シュードライトの利用が検討されています。GPS衛星の代わりにシュードライトを使うことができれば、衛星を打ち上げる必要がなく、これまでと同様の機能を得ることができます。今回の実験では、ヘリコプタにシュードライトを搭載し、それが発信する信号を地上で受信して、使うことができるかどうか性能評価を行うことが目的です。
実験隊は、パイロット2名、整備士2名、計測員が7名の総勢11名。実験期間中は近くのホテルに泊まりこみます。
初日は終了。21MEもハンガーに入ります。
龍ヶ崎飛行場の新中央航空さんのハンガーの一角をお借りして、機体を停留します。21MEは車輪を持たないので、トーバーとトーイングカーを使って移動させます。
このとき、ヘリコプタの長いブレード(羽根)が壁や柱にぶつからないよう注意することが大切です。機体の手前と向こう側に人がいるのもその為です。
この日の龍ヶ崎は、実は強風吹き荒れるとても寒い日だったのですが、他のヘリコプタも訓練に飛んで来ていました。
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