宇宙航空研究開発機構

ヘリコプタJA21ME:飛行実験@龍ヶ崎(茨城) 2日目

昨日に続き、ヘリコプタ21ME実験@龍ヶ崎をレポートします。


今回のシュードライト実験中、実はもうひとつ別の実験も同時進行していました。それは「ホバリングディスプレイ評価実験」。

21MEでは、コックピットの計器板にあるディスプレイを後席から操作することができます。今は、実験対象であるホバリングディスプレイが表示されています。

固定翼と違い、ヘリコプタはホバリングができます。パイロットは、外視界(外の景色)を見て機体状態を把握し、空中で定位置を維持しながら飛ぶわけですが、高い高度でホバリングする場合や外視界に建造物が何もない場合、パイロットにとって参考にできるもの(目印)がなく、ホバリングは難しくなります。ホバリングディスプレイは、計器板のディスプレイに地図と機体位置とを表示し、パイロットはそのディスプレイを見ながら操縦することで、外視界に頼らなくてもホバリングを可能にする為のものです。ディスプレイに表示する図や文字の色を様々に変えて、パイロットにコメントをもらい、改良を重ねていきます。



一度のフライトで有効なデータを取得できるよう、実験フライト中は誰もが集中して臨みます。

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