宇宙航空研究開発機構

MuPAL-ε 気球探索@三陸大気球観測所


仙台空港で後方乱気流のフライトを実施したMuPAL-εは、次のミッションのため、岩手県は三陸に移動しました。


■回航
・8/24(木) 仙台10:20-吉浜11:20 (1+00)


三陸には宇宙科学研究本部の大気球観測所があります。ここでのミッションは、気球捜索・回収作業の支援です。
前回の2005年6月に続き、MuPAL-εが三陸でミッションにあたるのは2回目です。今回は9/4(日)までの11日間、MuPAL-εは三陸に滞在することになりました。

大気球観測所で使用される気球は数種類あり、それぞれの実験用途にあった気球が放球されます。
また、実験用航空機が飛ぶために気象状況に条件があるように、気球の放球にも気象条件が大きく影響します。特に気球の場合、風の状態に大きく左右されます。そのため、大気の状態が比較的安定している早朝を選んで、放球される場合が多いようです。


手前に1つ、奥に1つ、2つの気球が見えます。MuPAL-εの出番はもう少し先、機体カバーをかぶって待機中です。


いよいよMuPAL-εの出番です。海を目指して飛び立っていきました。


この三陸大気球観測所の近くには、空港がありません。最も近い空港は花巻空港ですが、自動車でも2時間近くかかる距離です。
もし固定翼機で捜索に出ようとすると、気球が放球された後、花巻空港まで移動し、そこから離陸することになります。
その点、ヘリコプタであれば、観測所一角での離着陸ができるという利点があります。



海面に浮かぶ気球の一部を発見、海上で待つ回収船に落下位置を知らせます。



現場に到着した船で回収します。


MuPAL-εが滞在中の8/30(水)には、「大気球を使って世界最大級のソーラーセイル展開に成功」という記録も誕生しました。
宇宙科学研究本部「大気球を使って世界最大級のソーラーセイル展開に成功」

9/2(土)まで回収作業にあたった後、MuPAL-εは仙台空港を経由して、9/4(月)に調布へ戻ってきました。

■気球捜索フライト一覧
・8/26(土) 吉浜05:30-吉浜06:25 (0+55)
・8/30(水) 吉浜09:55-吉浜11:40 (1+45)
・9/ 1(金) 吉浜13:35-吉浜14:35 (1+00)
・9/ 2(土) 吉浜07:55-吉浜08:55 (1+00)、 吉浜10:55-吉浜12:25 (1+30)

回航
・9/ 2(土) 吉浜14:55-仙台15:45 (0+50)
・9/ 4(月) 仙台09:45-調布11:25 (1+40)

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