宇宙航空研究開発機構

MuPAL-ε ホバリングディスプレイ評価実験2日目@大樹


今日は朝からフライトでした。
まず午前中は、昨日午後のパイロットと交代したもうひとりのパイロットにホバリングをしてもらい、ディスプレイの評価をしてもらいました。

午前のフライトが終了、午後のフライトまで一時休息中の実験棟です。
パイロットがフライト中に撮影したビデオを見返していました。
MuPAL-εでは、フライト中のコックピットディスプレイの表示をビデオテープに録画することができます。フライト終了後、そのビデオを見直しながら、表示内容や機能の確認をしたり、フライト中に感じた疑問について話し合ったりします。

午後のフライトが始まりました。
パイロットは午前と交代、午後からは実験内容にも新たな項目が加わりました。それがHMDです。

HMDとはHead Mounted Display、ヘルメットやゴーグルのような骨組みと小型ディスプレイとから構成される表示装置のことです。ユーザの頭に直接取り付けて使います。
このHMDは、航空機の分野だけでなく、むしろコンピュータゲームやバーチャルリアリティの分野で広く用いられています。

今回使用したHMD。メガネのつるのような骨組みに、片目用の小型ディスプレイが付いています。今は左目仕様ですが、ディスプレイの位置は移動可能で、使用者の利き目にあわせて右目でも使えます。

これまでは、コックピットの計器板にはめこまれたディスプレイに、ホバリング用画面表示を出してきました。そのホバリング用表示をHMDに表示し、これまでと同様にホバリングをしてもらい、HMDによる影響を調べました。
これまでと同様、コックピット右席に安全パイロット、左席に評価パイロットが座り、HMDは左席の評価パイロットの頭部に装着しました。

HMD使用によるホバリング中のパイロット。HMDを評価することが目的なので、HMD使用中はコックピットの計器板にあるディスプレイには何も表示させません。

明日もHMD評価のためのフライトを実施する予定です。

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