宇宙航空研究開発機構

MuPAL-ε LIFLEX予備試験1日目@大樹

〓速報〓
これは一体!?

これは一体、

この人たちは何をしているのでしょう。

速報の写真、3人の頭上には、実はMuPAL-εがいました。
ダウンウォッシュ(ヘリコプタのメインロータが発生させる、強い下向きの風のこと)の強さ計測をしているところです。
ホバリングディスプレイ評価実験を予定通りすべて終了し、幕を閉じた先週。
今週からは、MuPAL-εを使っての4つ目の実験「LIFLEX予備試験」が始まりました。
LIFLEX予備試験とは、正確には「リフティングボディー飛行実験予備調査」飛行実験という名称です。
来年度の2007年度に「リフティングボディー飛行実験」が予定されています。JAXAでは、宇宙空間と地上とを行き来する機体(これを宇宙往還機(うちゅうおうかんき)と呼んでいます)の開発を目指して、研究が進められています。その研究のなかで、往還機が地上に戻り、着陸する際の技術開発を目的として行われるのが「リフティングボディー飛行実験」です。
2007年度に行われる本番の実験では、全長約1.8mのリフティングボディー形状の実験機"LIFLEX"をMuPAL-εで吊り上げ、高度1,000m地点で切り離し、滑走路に自動着陸させる予定です。


今週から始まった予備試験では、来年度の本番に向けて、実験の手順や機器類の機能確認を行います。

計測員が2名のみだったホバリングディスプレイ評価実験とは違い、LIFLEXでは実験隊が一気に9名も増えました。パイロットと初めて顔を合わせる計測員もいます。最初のブリーフィング(打ち合わせ)は、お互いの自己紹介から始まりました。
初日の今日、午後には早速1回目のフライトが予定されています。
ブリーフィングでは、今日の実験内容について細かい点まで確認し合いました。


今日のフライトでは、計画したルートが飛行可能なものかどうかの検証と、地上と機体との通信がどの距離まで届くかを調べることが目的です。
MuPAL-εのブレードも上向いてきました。いよいよ実験開始です。


また、MuPAL-εが離陸していく途中、機体の下でダウンウォッシュの強さ計測も実施しました。
本番では、MuPAL-εが自分の下にLIFLEXを吊るすことになっています。吊るされたLIFLEXや地上の作業員が、MuPAL-εからどの程度の風を受けるかを調べることが目的です。


海に向かって高度を上げていくMuPAL-ε。それを見送る計測班3人組。お疲れ様でした。


実験終了後、再び全員が集合してデブリーフィングです。
今日の実験結果をもとに、アクションアイテムを整理し、明日の予定を決めていきます。

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