宇宙航空研究開発機構

LIFLEX第1回懸吊飛行試験@北海道大樹町 --実験3日目:フライト#1、EMC試験--

朝08:45よりブリーフィングです。今日は初めてフライトを実施します。

第1回目のフライトの目的は、ヘリコプタに持ち込んだMicro-GAIA(ジャイロとGPS受信機を内蔵した小型の慣性航法装置)やトンネル型経路表示の機能を確認することです。そのため、懸吊装置や実験機はまだ取り付けず、ヘリコプタ単体でのフライトです。


滑走路が見えてきました。本番と同じ経路を飛行し、取得したデータを地上に戻ってから解析します(写真は、本番よりも低い高度を飛んでいるときのものです)。


低い高度には雲はなかったのですが、予定していた3300ftまで上がると雲があり、いくつかの試験ケースはキャンセルとなりました。

午後、別の実験チームによる騒音計測実験を終えたMuPAL-εが一足先に航空公園を離れました。


MuPAL-εが離陸するのを待って、午後はEMC試験を行ないました。
EMC(Electro-Magnetic Compatibility:電磁適合性)試験とは、電磁波を発生することにより他の電子機器に誤作動などの影響を与えないかどうか、また逆に、他の機器からの電磁波により影響を受けないかどうかを調べる試験です。

LIFLEXでは、実験機はもちろん、懸吊装置にも様々な電子機器が搭載されています。そのため、実験機、懸吊装置、ヘリコプタそれぞれがお互いに影響を及ぼさないかどうかを調べます。


懸吊装置とともに実験機の登場です。

実験機や、ヘリコプタ内に積んだ実験機材の電源を入れたあと、続いてヘリコプタのエンジンをかけていきます。手順にそって、機器類に異常が出てないかをひとつずつ確かめていきます。

左はヘリコプタ機内からの写真です。整備士さんが機体の外から、計器板の計器類に異常が出ていないか覗き込んで確認しています。

EMC試験の結果、飛行試験の実施に関わるような重大な問題は見つかりませんでした。
明日もフライトが予定されています。

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