宇宙航空研究開発機構

SAVERH 南へ

SAVERHの2回目の飛行は伊豆大島へ行ってきました。滑走路への進入・着陸の評価をするためです。トンネル表示を使った進入着陸はこれまでもいろいろな所で実験をしてきましたが、HMDに表示するのは初めてです。


HMDを使って進入着陸


コックピットから見た大島空港

これまで使ってきたHDDでは、正面を中心とした映像しか表示できませんが、広い視野角(例えば80°)の映像を表示できます。一方、HMDでは、パイロットが実際見ることのできる視野角は限られていますが(例えば20°~40°)、パイロットが向いた方向の情報を出せる特長があります。

HDDに表示した伊豆大島

トンネルの入り口を探す時やトンネルから外れたときなど、HMDではどこにトンネルがあるのかが分かりにくくなるという問題があることがわかりました。「首を振って探せばいいというのはわかるんだけど...」というコメント。一旦、トンネルに入ってしまえば、HDDと同様の操縦が可能だったのですが......。

また、赤外線カメラで滑走路がちゃんと映るのかも調べました。

赤外線カメラで撮影した大島空港(北から進入した際の映像)

赤外線カメラでは鮮明な映像が撮れました。滑走路に近づくとペイントによるマーキングもはっきり読み取れます。夜間でどのように映るのか楽しみです。


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