宇宙航空研究開発機構

11月3日、実験用航空機「飛翔」の主翼変形量計測試験を実施しました。


飛行機の主翼が変形して大丈夫なの? と思う方もいると思いますが、どんな材料の翼であれ、地上では重力が、飛行中では空気の力がかかることで変形します。むしろ変形しないように作ると、重くなるだけでなく、かえって簡単に折れてしまうことも考えられます。


例えば上の写真のように、「飛翔」の主翼も地上静止時に比べ、水平に飛行している時は翼端が上がっており、旋回してより大きな力がかかるとさらに翼端が上がります。

2014年10月21日から31日にかけて、実験用ヘリコプター(BK117C-2)が大樹航空宇宙実験場で、ヘリコプターの後流を計測する試験に参加しました。


後流とは、航空機の後方に生まれる空気の流れのことです。後ろを飛ぶ航空機の飛行に影響を与えることがあります。特にヘリコプターでは回転するローターから空気を下に吹き下ろしながら飛行しているため、後流は固定翼機より複雑に動きます。過去にはヘリコプターの後方を飛んでいた小型機が墜落したという事例も発生しています。
航空機が安全に飛行するためには、ヘリコプターの後流がどのように動き、どのように拡散していくのか、そのメカニズムを解析することが重要です。


7月中旬からMuPAL-αは調布航空宇宙センター飛行場分室で耐空証明検査に向けた準備を行っています。
耐空証明検査は、航空機が安全性の基準に適合していることを証明するもので、飛行する航空機の多くは毎年検査を受けて、耐空証明を更新しなければなりません。自動車でいえば車検のようなものです。

そのためMuPAL-αは、調布航空宇宙センター飛行場分室の格納庫内で、内装や点検口、水平尾翼などを取り外して、機体構造を点検したり、操縦系統を点検したり、傷んだ部品や定期交換部品を交換したりしています。
可動部分はグリスアップをしたり調整したりしますし、無線機やランディングギヤの点検なども行うなど、隅々まで整備して、安全に飛行できる状態へとしていきます。


格納庫内のMuPAL-α。
あらゆる部分が取り外されて、整備中。


3月19日から30日までの間、新石垣空港で実施された将来型着陸誘導システム「GAST-D」の評価実験に、実験用航空機「飛翔」が参加しました。

今回の実験は、独立行政法人電子航法研究所(ENRI)と同時に行うもので、JAXAからは「飛翔」が、ENRIからは昨年運用を開始したばかりの「よつば」が参加しました。2機の実験用航空機が並ぶ姿は壮観です。


手前が「よつば」、奥に「飛翔」がとまっています。

※「よつば」についてはこちら(外部リンク)をご覧ください。


新しい実験用ヘリコプターBK117C-2型機が、飛行場分室へ到着しました。


調布飛行場へアプローチするBK。


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