7月中旬からMuPAL-αは調布航空宇宙センター飛行場分室で耐空証明検査に向けた準備を行っています。
耐空証明検査は、航空機が安全性の基準に適合していることを証明するもので、飛行する航空機の多くは毎年検査を受けて、耐空証明を更新しなければなりません。自動車でいえば車検のようなものです。
そのためMuPAL-αは、調布航空宇宙センター飛行場分室の格納庫内で、内装や点検口、水平尾翼などを取り外して、機体構造を点検したり、操縦系統を点検したり、傷んだ部品や定期交換部品を交換したりしています。
可動部分はグリスアップをしたり調整したりしますし、無線機やランディングギヤの点検なども行うなど、隅々まで整備して、安全に飛行できる状態へとしていきます。
格納庫内のMuPAL-α。
あらゆる部分が取り外されて、整備中。
3月19日から30日までの間、新石垣空港で実施された将来型着陸誘導システム「GAST-D」の評価実験に、実験用航空機「飛翔」が参加しました。
今回の実験は、独立行政法人電子航法研究所(ENRI)と同時に行うもので、JAXAからは「飛翔」が、ENRIからは昨年運用を開始したばかりの「よつば」が参加しました。2機の実験用航空機が並ぶ姿は壮観です。
※「よつば」についてはこちら(外部リンク)をご覧ください。
9月17日から20日まで能登空港で行った騒音源計測試験に、「飛翔」が参加しました。
今回の騒音源計測試験は、「機体騒音低減技術の飛行実証(FQUROH(フクロウ))」の一環として行ったもので、FQUROHは、航空機の機体から発する主な騒音源である高揚力装置(フラップやスラット)や降着装置(脚)に対する騒音低減技術を開発して、最終的には航空機に実際に取り付けて飛行実証しようという研究です。
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