騒音試験設備

本設備は、無響室と無響風洞からなります。無響室は、グラスウールで壁面吸音処理された部屋で、内部では小型ノズルを使った非加熱ジェットの騒音と排気計測を行うことができます。ここでは、新しい概念のジェット騒音低減デバイスの試作試験、パラメトリック試験を行います。ノズルは二軸流に改修されており、亜音速ターボファンエンジンの排気を模擬した試験に対応します。無響風洞は、吹き出し式開放型風洞で、室内壁面は吸音処理されています。ここでは、基礎的な空力騒音試験の他に模型エンジンを使った加熱ジェットの騒音と空力性能試験が可能です。加熱ジェット試験は、非加熱の基礎試験の次の段階に当たり、実エンジン試験前にデバイスの性能評価を可能とします。

無響室
室内寸法 5.7 m ×4.1 m ×3.3 m
マッハ数 0.4~1.8
主な用途 非加熱ジェット騒音、二軸ジェット騒音、排気圧力計測
無響風洞
室内寸法 5.8 m × 13 m × 2.5 m
風速 58 m/s (750 mm×750 mm吹出口)、109 m/s (500 mm×500 mm吹出口)
主な用途 空力騒音試験、加熱ジェット騒音試験、空力性能試験
無響室

左:無響室

無響風洞

右:無響風洞