宇宙航空研究開発機構

本日のアラスカ FIS-B&GPS機能確認

実験フライト最終日の今日は曇りです。最後の日は気持ちよく晴れて欲しかったのですが、こればかりは仕方ありません。しかも南から雨雲が近づいていて、天気は下り坂だそうです。この時期、アンカレッジ周辺では天気は南側から変わってくるのだそうです。日本とはまたずいぶん違うものです。

昨日からの50時間点検は午前中に完了させて、午後からフライトの予定です。本来は7月27日に続き模擬IFRの飛行を実施する予定でしたが、雲が低く、IFRと同程度の高い高度を飛行することが出来ません。そこで代わりに、FIS-Bの機能確認と、GPSアプローチ時のGPS受信状況確認の二つのフライトを実施することになりました。

FIS-BというのはFlight Information Service-Broadcastのことで、地上にあるGBT(7月21日参照) から気象情報などが一斉送信されるサービスです。機上でこのサービスを利用することで、気象レーダを搭載していなくても雲の動きや雷の発生状況などを知ることが出来ます。今までは天気が良かったり、他の実験テーマに集中していたりしてあまり使っていませんでした。今日は幸いにして(?)天気が良くないので、FIS-Bの使いでがありそうです。


FIS-Bの機能確認フライト終了後、一度着陸して搭乗員の交代をし、GPS受信状況の確認フライトを実施しました。アプローチの途中でGPSの電波が途切れてしまっては大変なので、いくつかの飛行パターンを飛行し、確実に受信できているかどうかを記録・確認してきました。


飛行番号:FLT19
飛行時間:14:50-15:35 (0+45)
飛行空域:Merrill Field Airport- Merrill Field Airport

飛行番号:FLT20
飛行時間:16:15-18:10 (1+55)
飛行空域:Merrill Field Airport- Merrill Field Airport



これにて第1期アラスカ飛行実験で予定されていたミッションフライトが全て終了しました。

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