宇宙航空研究開発機構

MuPAL-ε、危機管理産業展2009に展示

東京ビッグサイトで開催された危機管理産業展に実験用ヘリコプタMuPAL-εを展示しました。危機管理産業展は、毎回数万人の来場者があるビッグイベントです。

メイン会場の入り口です。
MuPAL-εは、メイン会場に隣接する屋外展示場に展示されます。


屋外展示場の案内板です。警察庁・警視庁の爆発物処理車や東京消防庁の消防車などに並んでの展示になります。

朝8:00、MuPAL-εが会場に到着しました。
屋外展示場は、普段は駐車場としても使われています。
MuPAL-εがこれまでに着陸した場所は、ほとんどが空港かヘリポートで、「駐車場」に着陸したのはこれが初めてです。
もちろん、このような場所に着陸するためには特別な許可が必要になります。


朝10:00に開場しました。
午前中は、屋外展示場の方は来場者が少なめでしたが、午後からはたくさんの方に来ていただきました。


MuPAL-εのとなりでは、はしご車の試乗が行われており、いつも行列ができるほどの人気でした。


はしご車の上から見たMuPAL-εです。
初の真上からのショット?
MuPAL-εが小さく見えます。


メイン会場のブースでは、実験用航空機レポートでも何度かご紹介している「災害救援航空機情報共有ネットワーク(D-NET)」の研究成果などを展示しました。


D-NETによる消防防災ヘリコプタの運航管理のデモの様子です。
画面は、左が全国の消防防災ヘリコプタが災害被災地に集結する「広域応援」を支援するシステム、中央が被災地周辺に集結した多数のヘリコプタを効率的に運航するためのシステム、右がパイロット用の情報表示システムです。


午後4:50、会場から離陸しました。
離陸の時間は特にアナウンスしていなかったのですが、たくさんの来場者の方に集まっていただきました。
いつもは、実験が終わった後に数人の研究者に見送られてひっそりと帰投するMuPAL-εですが(研究者は先に帰ってしまうこともありますが)、これだけたくさんの方に見送っていただいたのは初めてです。




MuPAL-ε展示の歴史

ここで、これまでのMuPAL-εの展示の歴史をご紹介します。

まず、一般の方にMuPAL-εを見ていただける機会としては、毎年4月に行われるJAXA調布航空宇宙センターの一般公開と、秋に行われる調布飛行場まつりへの展示があります。

これ以外に、一般の方にご来場いただけるイベントでの展示としては、2004年の国際航空宇宙展に次いで今回の危機管理産業展が2回目になります。


2004年の国際航空宇宙展での展示の様子です。JAXA全体のブースで、H-IIロケットの模型などに並んで室内で展示されました。
会場はパシフィコ横浜です。隣接するヘリポートに着陸し、車で牽引して会場内に搬入しました。入り口が狭かったので、搬入時にはメインロータのブレードを取り外しました。



一般の方ではなく関係者向けの展示としては、Heli Japanがあります。HeliJapanは、日本ヘリコプタ協会が中心となって4年に一度開催されているイベントで、国内外から数百人のヘリコプタ関係者が集まります。

2002年のHeli Japanでは、栃木ヘリポートでMuPAL-εの展示を行いました。2000年の導入から間もないこともあり、「お披露目」的な展示でした。


2006年のHeli Japanでは、伊勢湾へリポートで飛行実験のデモなどを行いました。飛行のデモを行ったのは、これまででこの時だけです。

いずれまた皆様にご覧いただける機会を楽しみにしております。

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