宇宙航空研究開発機構

8月5日に日本に到着したジェット飛行実験機「飛翔」は、日本飛行機株式会社航空機整備事業部の工場(神奈川県大和市)で、計測機器の搭載作業を行っています。

MuPAL-ε、帰還

台風15号接近から一夜明けた今日、MuPAL-ε(JA21ME)が調布に戻ってきました。

実験用航空機のクイーンエア(JA5111)。1962年製ですが、いつも隅々まで整備されていて、パイロットにも丁寧に扱われているので、ぴかぴかの現役飛行機です。
半世紀もの長い間、いろいろな実験飛行を行ってきました。
残念ながら今日が最後の実験フライトになりました。



いい天気です。

MuPAL-ε、大樹町へ

MuPAL-ε(JA21ME)が大樹町に向けて出発しました。

MuPAL-εはクイーンエア(JA5111)とともに2005年から、宇宙科学研究本部(2010年4月 宇宙科学研究所に名称変更)ISASの大気球を使った観測や実験の際に、気球回収の支援を何度か行ってきました。
気球観測所はもともと岩手県大船渡市三陸町にあり、以前はMuPAL-εも三陸の観測所を拠点に離発着していました。


観測所が2008年に北海道の大樹航空宇宙実験場に移転したのにともない、今回の気球回収支援の行き先も大樹町になりました。
大樹航空宇宙実験場(https://www.jaxa.jp/about/centers/taiki/index_j.html)





回収支援を行ったのち、来週末に帰還する予定です。

導入に向け準備を進めているジェット飛行実験機「飛翔」は、これまでアメリカで実験用航空機としての機体の改造と、改造した航空機を飛行させるための追加型式証明を取得するための作業を進めてきましたが、アメリカでの作業を完了したため、8月4日から5日にかけて日本国内へ空輸しました。
現在「飛翔」は日本飛行機株式会社 航空機整備事業部の工場内(神奈川県大和市)にあり、今後計測機器の搭載や、日本国内で飛行するための型式証明の取得などの作業を行い、平成23年度中にJAXA名古屋空港飛行研究拠点(愛知県豊山町)へ配備する予定です。

アメリカで試験飛行中の「飛翔」

ジェット飛行実験機(ジェットFTB:Flying Test Bed)「飛翔」とは

現在JAXAではヘリコプターやプロペラ機の実験用航空機を所有していますが、「飛翔」はジェット機の実験用航空機です。 「飛翔」を用いた飛行実証技術の研究開発を通じて、今後の次世代航空科学技術の発展、国産ジェット旅客機の開発や先進技術の飛行実証に活用することを目的としています。

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