宇宙航空研究開発機構

MuPAL-ε、大樹町飛行実験 -その2 騒音計測-

災害時にはたくさんのヘリコプタが飛行するため、地上で要救助者(例えば崖崩れや倒壊した家屋の下に埋もれている人など)を捜索する際に、上空を飛行するヘリコプタの騒音が妨げになって助けを求める声が聞こえなくなる可能性が懸念されます。今回の実験は、ヘリコプタが上空を飛行する際の高度や距離を変えた場合に、地上騒音がどのように変化するかを調べることが目的です。

MuPAL-εによる騒音計測は、これまでにも何度か実施したことがあります(例えばMuPAL-ε 低騒音最適経路の飛行実験@大樹町航空公園)。過去の実験データや理論的な計算から、高度や距離の影響を推定することが可能です。今回の実験では、この推定結果を検証するためのデータを取得します。


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地上に設置された計測装置です。マイク以外にも、風速や温度、湿度を測るための装置が設置されています。マイクは、故障などのトラブルに備えて2個設置されています。



過去の実験データと理論計算から推定したMuPAL-εの地上騒音です。距離と高度を変えた場合の騒音の変化が示されています。図中の数字は、騒音レベル[dBA]を表しています。今回取得したデータとの比較により、その精度を検証する予定です。

初日の9月24日は天候不良のためフライトできませんでしたが、その後は天候にも恵まれ、9月25日の午前と午後、9月27日の午後の計3フライト実施して、無線LANと騒音計測の実験を終了しました。

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