宇宙航空研究開発機構

CAPSTONE最終日


今日も昨日と同じく曇りです。飛行試験は昨日で終了し、パイロットも帰国してしまいました。実験棟に残っているのは3人だけです。最盛期から比べるとずいぶん寂しくなってしまいました。

調布飛行場に着陸するJA21ME

13時過ぎ、ヘリコプタJA21MEが調布へ帰ってきました。
21MEは、耐空証明検査の整備と実験機器の追加装備のため、4月から調布を離れていました。

耐空証明検査とは、国が実施する、その航空機の安全や環境への影響などを検査するものです。
基準を満たしている場合には証明が受けられます。ちょうど自動車の車検に相当するものです。
耐空証明は毎年更新が必要ですが、この証明が受けられなければ航空機は飛ぶことができません。
(ただし、航空会社の旅客機など、別規程で整備が実施されている航空機は1年ごとの更新が必要とされません。)

21MEは無事この耐空証明を受け、調布へ帰ってきました。今日から21MEでの作業が始まります。

実験フライト最終日の今日は曇りです。最後の日は気持ちよく晴れて欲しかったのですが、こればかりは仕方ありません。しかも南から雨雲が近づいていて、天気は下り坂だそうです。この時期、アンカレッジ周辺では天気は南側から変わってくるのだそうです。日本とはまたずいぶん違うものです。

今日は50時間点検のため、フライトはお休みです。
今回の実験で実験機は、既にかなりの回数を飛んでいます。JAXAの実験用航空機に限らず、飛行機は飛ぶたびに必ずログをつけて、飛行時間数や着陸回数などを記録します。そしてあらかじめ決められた飛行時間毎に、所定の点検・整備を実施しなければなりません。これは小型機でも大型機でも基本的に変わりありません。一番頻繁に実施されるものは50時間点検と呼ばれるものです。読んで字のごとく、飛行時間50時間毎に実施すべき点検のことで、エンジンオイルの交換など比較的簡単な作業内容で構成されています。


今日のベセルは雨。
今日はベセルよりメリルフィールドへ戻る予定ですが、天候があまり良くありません。話によるとベセルの周辺はいつも雲が低くたれ込めており、雨が降ることが多いのだそうです。実験機はVFR飛行(外視界による飛行)しかできないため、視界が開けるまでしばし待機です。

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