エミッションフリー航空機技術の研究開発
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2020年2月19日
航空機用電動推進システムの試験設備を導入しました

航空機用電動推進システム試験設備の外観
JAXA航空技術部門では、将来の航空機電動化に向けて、航空機用電動推進システムの研究に取り組んでいます。その一環として、航空機用電動推進システムの試験設備を新たに導入しました。
この試験設備では、架台に固定した電動モーターでプロペラを回しながら、電動モーターおよび航空機用電動推進システム全体の機能と推進性能を評価します。
現在、FEATHERで使用した電動モーターに出力アップなどの改良を施し、プロペラに供給されるモーター出力の評価試験などを行っています。本試験設備は,150 kWクラスの電源設備を有しており,他の航空機用電動推進システムの評価にも対応しています。
このような試験を通じて、電動航空機ならではの付加価値──例えば、電動モーターの機能を活かした電動航空機の安全性向上技術などの研究開発を進め、未来の電動航空機の発展に役立てたいと考えています。
電動モーターでプロペラを回しながら状態をモニタリングする航空機用電動推進システム試験の様子
■関連リンク
- 航空機電動化(ECLAIR)コンソーシアムの活動はこちらでご覧いただけます。
航空機電動化(ECLAIR)コンソーシアム - 航空機用モーター開発の取り組みについては、こちらでも紹介されています。
航空機電動化(ECLAIR)コンソーシアム第2回オープンフォーラム講演資料:
「電動航空機用モータ開発の取り組みと車載モータとの違いについて」株式会社デンソー 三戸信二氏(PDF:1.0MB)