推進技術の研究

トピックス一覧へ


航空機用エンジンには低燃費(低CO2)と環境適合性(低NOxや低騒音)が世界的に強く求められており、これらを実現する先進技術を開発し、我が国の航空機産業の優位性を早期に確立することは国際競争力を強化するための最重要課題です。更に、将来の新しい航空輸送インフラ開拓を目指し、脱化石燃料化、高速利便性と環境適合性の両立等を実現する先端技術を開発・実証します。


高性能化をめざす航空エンジン技術(5分12秒)

高性能で環境に優しいジェットエンジンの研究(6分06秒)

光学計測を利用した燃焼安定性の診断

OH-PLIF法やOH*自発光計測等の光学的画像計測を利用して、燃焼不安定の原因を特定する診断技術の研究を進めています。

再生可能エネルギー技術

今後、国内でも2020年頃よりバイオ燃料が民間機に供給されていく見込みです。このようなことから、バイオジェット燃料を用いた燃焼試験、エンジン試験を行い、燃料変化に伴う影響についてのデータを蓄積し、環境負荷低減効果を明らかにしていきます。

航空エンジン構造・材料技術

JAXAは、航空エンジンの高温部分(高圧タービン等)に耐えうる先進耐熱材料の実現を目指しています。また、形状記憶合金や3Dプリンタによる積層造形材を適用したエンジン多機能構造の研究を行っています。

航空エンジン技術実証

航空エンジンは多数の要素が組み合わされた高度なシステムです。エンジンの個々の要素の先進技術も、エンジン搭載環境での実証を経て実用化が可能となります。技術実証用ターボファンエンジンを用いた要素技術の実証と、先進エンジンシステムの概念検討を行います。

高温タービン技術

タービン翼の耐熱技術を向上させ航空エンジンの効率向上と燃費低減を実現するため、タービン翼冷却空気を大幅に削減する冷却構造、連成数値解析による温度予測精度向上技術、実エンジンの熱環境を模擬した試験設備による耐熱材料の寿命評価やエロージョン/デポジション(付着)現象の研究を進めています。

極低温燃料供給系技術

極低温推進剤試験設備および試験技術を活用し、一般社会へ実装可能な水準の極低温燃料供給系技術を確立することを目指します。

航空エンジン低騒音化技術

航空エンジンは異なる種類の音源を含みます。私たちの研究活動は、各音源の特性を調べることと、燃費、推力、重量などエンジンの主要な性能と調和の取れた低騒音化技術を開発することです。

リフトファン式VTOL制御方式の成立性実証

地方都市間を結ぶ航空路線に適した、安価で信頼性の高いVTOL旅客機の形態の1つと考えられる「ダクテッドファン」を用いたVTOL機の成立性を実証します。

2020年3月31日更新