リフトファン式VTOL制御方式の成立性実証
日本は欧米に比べ険峻な地勢を持ち、山間部に都市が点在しています。このため地方都市間の移動所要時間が長く、地域格差の原因ともなっています。そのため日本でのVTOL(Vertical Take-Off and Landing=垂直離着陸)機の需要は欧米に比べて高いと考えられます。
VTOL技術はヘリコプターやティルトローター、ティルトウィングなどさまざまなシステムが考えられますが、本研究ではファンを円筒形のダクトの中に格納した「ダクテッドファン」を用いたVTOL機の成立性を実証します。
ダクテッドファンによるVTOL機は、地方都市間を結ぶ航空路線に適した、安価で信頼性の高いVTOL旅客機の形態の1つと考えられます。
2mクラスのVTOL試作機を製作し、室内でのホバリング試験を終了しました。さらに屋外での水平飛行を行い、リフトファン式VTOL機機体制御技術の獲得を目指します。また二人乗り有人機の成立性の検討も行っています。
2mクラスVTOL機俯瞰図
二人乗り有人VTOL機俯瞰図