高速回転翼機設計技術の研究開発

トピックス一覧へ

2026年2月17日

先進回転翼機技術の国際風洞試験プログラムへの参画・貢献について

JAXA航空技術部門は、ドイツ航空宇宙センター(DLR)、ドイツ・オランダ風洞技術財団(DNW)、フランス国立航空宇宙研究所(ONERA)、米国航空宇宙局(NASA)、米国陸軍(US Army)、韓国航空宇宙研究院(KARI)、韓国建国大学とともに、アクティブツイストの風洞試験を、オランダマルクネスセにあるDNW大型低速風洞にて実施しました。

アクティブツイストとは、ヘリコプタのブレードを能動的にねじる技術で、これを用いれば振動・騒音の低減が可能のほか、従来のスワッシュプレートなしでヘリコプタを制御できる可能性があります。在来のヘリコプタだけでなく、JAXAで研究を行っている高速コンパウンド・ヘリコプタにも適用できる技術です。

今回の試験は、アクティブツイストの振動・騒音低減効果を検証することを目的として、DLRが製作したロータ直径4mのブレードを用いて実施しました。DNW大型低速風洞で気流を発生させ、その中におかれたロータ装置のブレードの空気力や弾性変形、BVI騒音を計測しました。JAXAは事前にブレードの空気力や弾性変形を解析し、計測ケースの選定で貢献しました。

JAXAで研究開発を進めている高速回転翼機では、高速飛行時のブレードの弾性変形を予測することが技術的に非常に重要です。今回の風洞試験では回転翼機の分野で実績のある研究機関が多数参加することで、各機関の予測ソフトの精度をお互いに検証することができました。この検証されたソフトウェアを用いて、ブレードの弾性変形を予測する予定です。JAXAは引き続き高速回転翼機の実現に貢献してゆきます。

DNW大型低速風洞に設置されたDLRのロータ装置(DLR提供)