数値解析技術の研究

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2018年6月8日

世界トップレベルの高速性を持つ流体解析ツール「FaSTAR」が航空宇宙学会技術賞を受賞


FaSTARを利用した航空機の
シミュレーション画像

航空機等の研究開発にはシミュレーションの活用が欠かせません。FaSTAR(FaST Aerodynamic Routines)の開発を開始した2008年当時の数値流体解析(CFD: Computational Fluid Dynamics)は、定常解析で1ケース解析するのに数時間要するなど、データ生産性の観点で十分とは言えませんでした。そこで、高速で信頼性が高く、扱いやすいツール開発に着手。FaSTARでは、数年前には1日かかっていた数値計算を2分に短縮するほどの性能向上を実現し、精度も高く世界最先端レベルとなりました。
FaSTAR は産業競争力の強化に貢献できる基盤技術として、ライセンス契約を結び機体メーカーでも利用して頂いています。また全国の26大学3高専(2018年6月時点)における研究・教育活動でも使われるなど、技術的な価値とともに社会に与えたインパクトが高いとの評価をいただきました。